食道癌:症状セルフチェック
食道癌は、食道内壁を覆う細胞に発生する悪性腫瘍です。初期段階では症状が出ないことが多く、進行するにつれて以下のような症状が現れます。
食道癌の主な症状
嚥下困難:飲み込む際に違和感や痛みを感じる。固形物や粘着性のある食品で症状が出やすい。
胸焼け:胸部に焼き付くような痛みや不快感がある。
逆流:食べ物や液体が食道から口に戻ってくる。
体重減少:食欲不振や嚥下困難により体重が減る。
吐血:食道からの出血により、吐き出すときに血が出る。
嗄声:声のかすれや息切れ。
咳:慢性的な咳が続く。
食道癌のセルフチェック
食道癌の初期段階で症状がない場合でも、以下のようなセルフチェックを行うことで、早期発見につなげることができます。
1.嚥下テスト
水を一口飲み、飲み込んだときの違和感や痛みをチェックする。
パンや餅など、固形物を一口食べ、飲み込んだときの違和感や痛みをチェックする。
2.胸焼けのチェック
食後や就寝時に胸焼けや不快感があるかどうかをチェックする。
3.逆流のチェック
食後や就寝時に、食べ物や液体が口に戻ってくるかどうかをチェックする。
4.吐血のチェック
吐き出すときに血が混じっていないかどうかをチェックする。
5.嗄声のチェック
声がかすれていないかどうかをチェックする。
6.咳のチェック
慢性的な咳が続いていないかどうかをチェックする。
受診の目安
セルフチェックで異常を感じた場合、または以下の症状が続く場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
嚥下困難が数週間続く
胸焼けや逆流が数週間続く
体重が急速に減少する
吐血や黒い便が出る
嗄声が続く
慢性的な咳が続く
早期発見・早期治療が重要
食道癌は早期発見・早期治療が重要です。症状がなくても、気になることがあれば早めに医療機関を受診し、検査を受けることをおすすめします。食道癌の治療法には手術、放射線治療、抗がん剤治療などがあり、進行度や患者さんの状態に合わせて選択されます。
予防策
食道癌のリスクを下げるために、以下の予防策を心がけましょう。
禁煙
アルコールの過剰摂取の回避
野菜や果物の摂取
肉類の摂取を控える
肥満の回避
ピロリ菌除菌
定期的な検査
食道癌は、早期発見・早期治療が予後を左右します。セルフチェックで異常を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。